松江泰治展 世界・表層・時間
2012年8月5日(日)—12月25日(火)
2012年8月5日(日)—12月25日(火)

《CGV 25730》2012年
松江泰治はこれまで世界中の地表—山岳、砂漠、森、都市—を俯瞰的な視点で捉えてきました。光が地表を均一に照らし出す時間帯に撮影することで、画面から影や地平線が排され、情緒性は注意深く削ぎ落とされています。見る程に細部がたち現れる精緻な画面は、人間的なまなざしの不確実さと不思議さをあらためて体験させてくれます。
松江は世界各地を車で移動し写真の制作を続け、2004年からカラー作品を発表しました。これまでの松江作品はタイトルにシティ・コードが付けられた都市を被写体にした「CC」シリーズと、ALPSなどの地名が付けられた「gazetteer」(地名辞典の意)のシリーズに大別することができますが、新たな展開として2010年から発表された映像作品があります。一見静止画のように見えるこうした作品は一定時間見続けると、細部の変化によって動画だと分かるような「動く写真」とも評されるものです。
本展では、新作を中心に約50点で構成し、映像作品についてもこれまでの最多となる9作品を展示予定です。
静止画と動画の境界において豊かな広がりをみせる松江泰治の世界を体感ください。
松江は世界各地を車で移動し写真の制作を続け、2004年からカラー作品を発表しました。これまでの松江作品はタイトルにシティ・コードが付けられた都市を被写体にした「CC」シリーズと、ALPSなどの地名が付けられた「gazetteer」(地名辞典の意)のシリーズに大別することができますが、新たな展開として2010年から発表された映像作品があります。一見静止画のように見えるこうした作品は一定時間見続けると、細部の変化によって動画だと分かるような「動く写真」とも評されるものです。
本展では、新作を中心に約50点で構成し、映像作品についてもこれまでの最多となる9作品を展示予定です。
静止画と動画の境界において豊かな広がりをみせる松江泰治の世界を体感ください。
![]() 《ALPS 18444》 2012年 ![]() 《DXB 112294》 2012年 ![]() 《NORWAY 18149》 2012年 |
松江泰治(まつえ・たいじ) 1963年東京生まれ。現在東京在住。1987年東京大学理学部地理学科卒業。1996年第12回東川賞新人作家賞受賞、2002年第27回木村伊兵衛写真賞受賞、2012年第28回東川賞国内作家賞受賞。 主な近年の個展に、初のカラー作品を展示発表した2006年ヴァンジ彫刻庭園美術館(静岡)、2008年Cohen Amador Gallery(ニューヨーク)、2010年TARO NASU(東京)など。主な近年のグループ展に、2011年「アーティスト・ファイル2011—現代の作家たち」国立新美術館(東京)、2012年「みえるもの/みえないもの」豊田市美術館(愛知)など。 主な作品集に『CC』『gazetteer』(大和ラヂヱーター製作所、2005年)『JP-22』(大和ラヂヱーター製作所、2006年)『cell』(赤々舍、2008年)など。 【関連イベント】 ◎アーティストトーク 松江泰治 × 清水穣(写真評論家) 2012年8月5日(日)14:30—16:00 会場:クレマチスの丘ホール(美術館より徒歩2分) 受付:クレマチスの丘チケットセンター(当日10:00より) 料金:無料(当日の観覧券が必要です。) 定員:150名 参加方法:お電話にてお申込ください。[Tel. 055-989-8780] ◎学芸員によるギャラリートーク 日時 : (8/19より)毎週日曜日 午後2:15― (約30分間) 料金 : 無料 (当日観覧券が必要です。) 申込不要(美術館内入口カウンター前にお集りください。) |